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2017シーズン、大リーグでホームランが増えた背景(強く、アッパースウィング) 

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大リーグ全体の1シーズンのホームラン数で新記録

2017/9/20(日本時間)、大リーグを象徴する3人のホームランが出ました。

アレックス・ゴードンAlex Gordonが新記録となる大リーグ5694本目のホームラン

マーリンズのジャンカルロ・スタントンGiancarlo Stanton が56本目のホームラン

ヤンキースの新人アーロン・ジャッジAaron Judgeが45本目のホームラン

2017年度、大リーグではホームランが量産されている。ヤンキースの田中投手は9/20現在(日本時間)、32本も打たれています。昨年は22本でした。アレックス・ゴードンのホームランにより、大リーグ全体のホームランの数で新記録が生まれました。何が変わったのか、いろいろな憶測が飛び交っています。ボールが飛ぶボールに変わったのか、投手よりも打者のほうが進化したのか。大きな要因は2015年より大リーグに導入されたスタットキャストstatcastにありそうです。従来はpitchfxというシステムでピッチャーのボールの球速、回転数とか計測していました。その後継としてスタットキャストが公式なシステムとして採用されたのです。スットキャストはピッチャーのボールの球速、回転数だけではなく、打者の打ったボールの速度、ボールの角度、走者の加速、速度、等、瞬時に計測、表示されます。このシステムは最初、ゴルフの世界で普及したそうです(Trackmanというシステム)が、優れた性能のため一気に野球にも導入されました。

スタットキャストの採用で2017年度は2016年度よりもピッチャーの球速が約1マイル速く表示されている
スタットキャストはドプラーレーダーにより計測しますので、ピッチャーの手を離れた最高速度が計測されます。一方、pitchfxは3台の高解像度テレビカメラを使ったシステムで、ホームプレートから55フィートの距離のスピードを計測していました。したがって、両者の間には差が出ています。

Barrel(強く、アッパースウィングが良い)

これはスタットキャストで使われている用語で、トム・タンゴTom Tangoという人によって作られました。このデータを使った結果が打者のスウィングを変えてしまいました。打球の速度と角度の組み合わせによって、ホームランだけでなく、打率も上がるというのです。打球は強く、アッパースウィングが良いというのです。

Barrelによって導かれた結果

打球が速いほど、打球の角度は低くても高くても長打も、ヒットも出やすい

最低でも打率5割、長打率1.5が可能。平均で、打率.822、長打率2.386です(2016年度の結果)。全打席ホームランで長打率4.0です。

Barrelを満たす具体的な条件

①打球は98mph以上必要(Barrel分類の最低条件)

②打球の速度が98mph以上で、速度が速いほど、Barrelの条件を満たす打球の角度の許容量が大きい

上図でBarrel Zoneと書かれた赤い領域は樽のように見えます。Barrelとは樽を意味します。バットのヘッドの膨らみもBarrelと呼ばれています。赤い領域に入るようなバッティングをすると、長打だけでなくヒットも出やすいのです。ヒットを打つには従来、当てにゆくという弱いスウィングになりがちでしたが、ヒットを打つにもバットを強く振り抜いて、打球に角度をつけなくてはいけないというのです。このバッティング理論だとヒットだけでなく、ホームランも出やすいということです。そういうバッティングを大リーグの多くの打者が今シーズンするようになった結果がホームラン量産につながっているのでしょう。Exit Velocityは打球の速度(初速)です。

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