ピッチングの基礎を学ぶ

札幌三角山ピッチングスクール

2019年度大リーグのトップ3投手から学ぶ

time 2020/01/06

2019年度大リーグのトップ3投手から学ぶ

2019年度、大リーグで圧倒的な力を発揮した投手のトップ3は、サイ・ヤング賞投票の結果からわかります

アメリカン・リーグはアストロズのジャスティン・バーランダーが僅差で同じチームの、ゲリット・コールを抑えて受賞しました。

ジャスティン・バーランダー justin verlander 96mph
  

私の予想ではワールド・シリーズでも活躍したゲリット・コールが受賞するかもしれないと思っていました。 ゲリット・コール は現在、大リーグで最高の投手と評価されており、史上最高の契約額でニューヨーク・ヤンキースに移籍しました。ポスト・シーズンの結果は関係ないようです。

ゲリット・コール gerrit cole 100mph

ジャスティン・バーランダー(36歳)の成績は21勝6敗、防御率2.58、奪三振300 、WAR7.8 でした。2度目のサイ・ヤング賞受賞です。現在225勝、129敗、通算3006脱三振です。3000奪三振を超えたので大リーグの殿堂入りはほぼ確定です。大リーグ殿堂入りの十分条件は、通算300勝あるいは通算3000奪三振と言われています。

ゲリット・コール(29歳)の成績は20勝5敗、防御率2.50、奪三振326、WAR6.8 でした。

ここで、WAR(Wins Above Replacement)とは、セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標です。バーランダーのほうが コールを1.0上回っているのが選出された理由でしょうか。

ナショナル・リーグは2年連続でニューヨーク・メッツのヤコブ・デグロムが207ポイントで他を圧倒して受賞しました。

ヤコブ・デグロム jacob degrom 99mph

2位は88ポイントのドジャースの柳投手でした。デグロムは30人中29人の1位票、1人の2位票を獲得しました。成績は11勝8敗、防御率2.48、奪三振255(トップ)でした。

3人の共通した特徴

  • 三振奪取能力が高く、両リーグでトップあるいは2位です。
  • 3人ともコントロールが良く、9イニングあたり2個しか四球を出しません。
  • 3人とも直球フォーシームの平均球速が高く、ジャスティン・バーランダーが94.6mph、ゲリット・コールが97.1mph、ヤコブ・デグロムが96.9rpmで、コールとデグロムは大リーグでトップクラスです。
  • 3人とも直球の回転数が高く、バーランダーとコールは大リーグでトップクラスであり、バーランダーが2577rpm、コールが2530rpm、デグロムが2388rpmです。
  • 3人とも2018、2019と2年連続で好成績を残しています。デグロムは2年連続でナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を取っています。この3人は今、絶頂期を迎えているようです。バーランダーは2011年にサイ・ヤング賞を獲得しており、今回が2度目の受賞です。ピークはもう過ぎたと思われていましたが、35歳を過ぎてまた復活しており、今の方がピークであるかのような活躍ぶりです。コールの奪三振能力は去年から急激にアップしましたが、これはチームメートのバーランダーにスピンのかけ方を教わったからだと言われています。

3人のうち誰が一番の投手なのか

今年だけに限れば、ゲリット・コールが一番すごい投手だという印象があります。直球の球速と回転数がいずれも大リーグのトップクラスなので奪三振能力が高く、9イニングあたり13.8個の三振を奪いました(先発投手1シーズンあたりの大リーグ記録)。2018、2019の2年間に対象を拡げれば、バーランダーあるいはデグロムなのかという気がします。生涯通算成績では依然として、大リーグ通算225勝のバーランダーが群を抜いています。

バーランダー、コールとも直球フォーシームの回転数が高く、ストライクゾーン高めで三振を多く奪うのですが、そのせいかホームランを多く打たれるという気にかかる特徴があります。2019シーズンでみれば、バーランダーは1.5個/1試合、コールが1.2個/1試合です。デグロムは2人に比べて直球フォーシームの回転数は高くはありません(しかし大リーグ平均2200rpmよりも高い)が、ホームランを打たれる率は低く0.8個/1試合です。直球の回転数は高ければ良いとは言い切れないところがあります。

3人に共通するピッチングの基本

3人のピッチングから、球のスピード、コントロールを両立させる基本は下半身で投げることだという思いがますます強くなりました。

下半身で動きを生み出し、それを上半身で利用するのが効率の良いピッチングの基本だといえます。私自身、下半身の利用の仕方は最近になってわかってきましたが、それは両手投げに挑戦した際、非利き腕で何故投げれないのか、利き腕でのピッチングでコントロールが定まらないのはなぜかという壁に直面してからです。今、現在は両手投げは可能かもしれないという気がしています。わかってしまえば、なんでもないコツかもしれません。今年はそのコツを検証する予定ですが、そのコツは公表すべきことではないかもしれません。何のメリットもありませんし、本来、自分で努力、創意工夫して発見、あるいは体に覚えさせるすべきものだからです。

2020年スポーツのキーワードは下半身

渋野日向子、井上 尚弥 のようになる秘訣

2019年度活躍したスポーツ選手で、野球に関係があるのは、ゴルフの渋野日向子選手、ボクシングのモンスター井上 尚弥 選手。渋野選手はソフトボール、少年野球経験者で、ゴルフスウィングも下半身始動になっているようです。 井上 尚弥 選手の強力なパンチ力は人並み外れて優れた下半身の利用の結果だと私は思っています。野球のバッティングでも、下半身をうまく利用すれば力強いスウィングにつながるという感触があります。

いずれにしても股関節を中心とした下半身の利用が一流選手になれるかどうかの鍵です。

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